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学部長メッセージ

理学部・理学研究科長 松本 邦弘

 名古屋大学理学部・理学研究科のホームページにようこそ。このホームページには、理学部・理学研究科における教育・研究の内容が紹介されています。これらのベースとなっている教育・研究の理念について、ここで紹介します。

 理学とは、研究者の知的好奇心と自由な発想によって自然界を貫く真理を追求する学問です。私たちはさまざまな自然の謎・疑問と出会い、それらを解明し、真理を自然から学んできました。理学部・理学研究科では、こうした自然の諸原理を追求する基礎自然科学の推進に向けて、「知の創造:研究」と「知の継承:教育」を重要な使命としています。

 自然から学んだ科学的発見が、科学技術の飛躍的進展の基礎となり、現代社会を築いています。文化や文明を支えてきた根源には、直接の応用を考えず純粋に知的な営みによる基礎科学の充実と、それにより可能となった基礎科学の幅広い展開があったということです。その意味で、幅広い視野と柔軟な思考力の上に基礎科学を発展させることこそが、持続可能な社会の発展を支える鍵と言えます。そこで、知的好奇心を助長し、広い視野と思考の柔軟性、高度の専門性と独創性を備えた人材を育成することが、名古屋大学理学部・理学研究科の教育目標となります。

 では、理学部・理学研究科における研究とは、どのようなものでしょう。自然は、私たちにさまざまな謎や疑問を提示し、私たちはそれらの解(真理)を求めて研究を続けることになります。そのためには、自然に対する誠実さと謙虚さ、そしてひたすら考えることが必要となります。自然はなかなか解を教えてくれませんが、考え、考え、考え続けていると、ひらめきが舞い降り、そして視界が広がり自然の用意した解へと突き進むことになります。この自然界の謎を解き明かしたときの興奮と感動が、私たちを理学研究に駆り立てる大きな原動力です。ここ理学部・理学研究科では、世界最高水準の研究テーマに自らの発想を駆使して挑み、研究を展開することになります。ここで、多くの仮説・アイデアは失敗することになりますが、挑戦することでうまくいかなかった原因を考え、知ることにより、一段階上のステップに成長していきます。

 以上のように、教育・研究を通じて、自ら学び成長できる場が、名古屋大学理学部・理学研究科です。自分で課題を見つけ解決する力のある人は、どのような状況にも対応できるでしょう。名古屋大学には、自由な雰囲気の中で理学を学ぶ、「自由闊達」な学風・伝統があります。この「自由闊達」という言葉の示す精神は、「学問の前にはみんな平等で、学生と指導者が対等の関係で議論する」、ということにあります。この精神は、理学部・理学研究科の歴史の中で脈々と引き継がれ、今も健在です。さあ、私たちと共に自然の謎や疑問の解明に、一緒にチャレンジしてみませんか。