大学院受験生の皆さんへ

研究科各専攻について

理学研究科

理念

大空に輝く星や銀河、我々を取りまく物質の根源とその多様な機能、滔々たる生命の営みと流れ、こうした自然を前にして眺めるヒトは、畏敬の思いとともに、計り知れない叡智がそこに潜んでいることに打たれます。

自然は生命を育むと同時に試練でもありました。生命、そして地球は不安定な存在であり続けました。現存する生命は多様な創意と工夫を編み出すことによって度重なる危機を切り抜け乗り越えて生存してきました。私たちは自然科学の研究を通してこれらのことを学びつつあります。ヒトは、現代科学文明を享受しつつ、他の多くの生命体や自然の奥深さと叡智に、あらためて思いを深く致さなければなりません。

21世紀の今、現代文明は生命体の不安定さと地球のもつ有限性に直面しています。今こそ叡智と勇気ある科学研究が求められているのです。

自然の理(すじみちとことわり)を解き明かそうとする知的好奇心を刺激しつつ、高度の専門性と独創性・広い自然観と柔軟な思考を備えた人材を育成することは、名古屋大学大学院理学研究科に課せられた重要な使命です。

方針

名古屋大学大学院理学研究科は、実自然に学び問いかける自主的で創造的な学問研究をめざします。また、諸科学の調和ある発達と学際的な協力を通じて、真理と平和を希求する人材の育成に努めます。

最先端の科学研究は、物質の根元と宇宙の起源、物性と化学反応性に基づいた新たな物質機能の創造、原子分子レベルでの生命現象の解明、生命体と地球環境の共進化、植物と動物と地球の間の物質の循環、地球と太陽と宇宙を貫く元素の創成と変換など、伝統的な学問領域を超えて新たな分野と手法が勃興しつつあります。

名古屋大学大学院理学研究科では、異なる分野が互いに手を組み合って、教育と研究の卓越した拠点を形成します。その中で、広い自然観(境界領域科目)と深い専門性(専門科目)、逞しい実践力(講究・演習科目)を養成します。その中で、まっとうな世界観を備えた人材を育成して社会に送りだすことを教育方針としています。

理学研究科および関連する機関の組織図

理学研究科および関連する機関の組織図

学際領域の研究の展開
  • 自然科学の進歩と中心的研究課題の推移に伴う新しい研究領域に対応した専攻による新時代の教育・研究の推進
  • 素粒子・宇宙、物質機能、生命現象などの複数の学問領域にまたがる研究の新たな展開とこれによる伝統的学問分野の強化
  • 融合型教育・研究システムの導入による、大学院教育・研究の一層の充実ならびに広い視野と柔軟な思考能力を有する創造性豊かな人材の育成
  • 大学院教育・研究と四年一貫教育の連携による、専門基礎教育と全人格的社会人育成のための有効な学部教育の実現
  • 21世紀の社会に不可欠な新しい基礎科学の担い手として先進的な教育・研究を通じての社会への貢献

大学院教育
1)カリキュラム
前期課程

広い学識と高い研究能力を備えた人材の養成を行う。

境界領域科目[A類](専攻にとらわれない共通科目) 単位
先端的物理学基礎 I 2単位
先端的物理学基礎 II 2単位
先端的物理学基礎 III 2単位
宇宙研究開発概論 2単位
統計力学・非線形現象論 2単位
コア有機化学 2単位
コア無機化学 2単位
コア物理化学 2単位
コア生物化学 2単位
生体構築論講義1 2単位
生体構築論講義2 2単位

取得すべき単位  科目A 境界領域 2単位以上
科目B 専門 8単位以上
科目C 講究・演習  20単位以上

以上計30単位以上を取得し、論文を提出して審査の上、修士(理学)の学位が授与される。

後期課程

深い学識を有し、創造的研究を行い、後進を指導する能力を備えた人材の養成を行う。博士論文を提出して審査の上、博士(理学)の学位が授与される。

2)奨学金制度

日本学生支援機構による貸与、日本学術振興会による支給、民間財団等による様々な制度の奨学金がある。

日本学生支援機構

貸与を希望する者に対して、審査の上、奨学金が授与される。下表のような実績である。

平成18年度以降入・進学者 平成30年度採用状況(1年次)
申請者 採用者 採用率
第1種奨学金
(無利子貸与)
前期課程 月額 5, 8.8万円の中から選択 89名 89名 100%
後期課程 月額 8万, 12.2万円の中から選択 19名 19名 100%
第2種奨学金
(有利子貸与)
前期課程 月額 5, 8, 10, 13, 15万円の
中から選択
4名 4名 100%
後期課程 1名 1名 100%

日本学術振興会

大学院生の中で特に優れた若手研究者に対しては、審査の上、「特別研究員」として奨学金が支給される。下表のような実績である。さらに別途審査の上、科学研究費が支給される。

平成31年度研究奨励金 平成31年度採用状況
申請者 採用者 採用率
特別研究員-DC (博士課程在学者) 月額 200,000円 90名 29名 32.2%
特別研究員-PD (博士課程修了者) 月額 362,000円 14名 1名 7.1%
特別研究員-RPD (博士課程修了者) 月額 362,000円 0名 0名 0%

TA/RA制度

すべての専攻科において、教育補佐員:ティーチングアシスタント(TA)、研究補佐員:リサーチアシスタント(RA)制度を設けて若手研究者の支援を行っている。

3)大学院入学試験受験および合格状況(平成31年度入試)

前期課程

後期課程

4)大学院修了・満了後の進路
(平成30年度修了・満了) 前期課程と後期課程

(平成29年度修了・満了) 前期課程と後期課程

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