ノーベル賞展示室
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展示室
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開館時間 10:00〜16:00
休館日 日・月・祝日・お盆・年末年始
入場料 無料
TEL   052-747-6577
      (素粒子宇宙起源研究機構内)
464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学
名古屋大学理学部
名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構
名古屋大学博物館
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緑色蛍光タンパク質
図

 スウェーデン王立科学アカデミーは、2008年ノーベル化学賞を「緑色蛍光タンパク質 GFPの発見と開発」の功績で、下村脩、Martin Chalfie、Roger Y. Tsienの3氏に贈りました。このうち、下村博士は、オワンクラゲからGFPを世界で初めて単離し、紫外線を当てるとこのタンパク質が緑色に光ることを発見しました。

 博士の研究の原動力は、ただオワンクラゲという生物の発光の不思議を明らかにしたいという純粋な探究心でした。しかし、博士の意図を超え、GFPは細胞内でのタンパク質の動きを観察する技術に応用され、生命科学研究に革命を起こすほどの必須ツールとなりました。
 生物の細胞内には何万種類ものタンパク質が存在し、個々のタンパク質の動きを区別して観察することは難しいことでした。しかし、下村博士の発見から約30年後にGFPの遺伝子が同定され、さらに遺伝子組換え技術を利用してGFPを別の調べたいタンパク質に「印」としてつけることが可能になりました。こうした「融合タンパク質」を動物や植物の細胞内でつくらせると、GFPの緑色蛍光が目印となって細胞を壊すことなくタンパク質の動きを追跡できるという仕組みです。がん細胞が広がる過程やアルツハイマー病で神経細胞がどのように壊れていくのかなどの医学上の重要な解明につながっています。
下村脩 博士
 
益川敏英 博士
 自然には多くの発光生物がいます。下村脩博士は生物発光に魅せられ、50年以上にもわたり、さまざまな生物の発光現象を研究してきました。その原点となったのが、名古屋大学でのウミホタルの研究です。1955年、当時長崎大の実験実習指導員であった下村博士は、研究生として平田研究室の門戸を叩きました。そこでウミホタルの発光物質であるルシフェリンの精製に取り組み、その結晶化に成功しました。生物発光研究の一里塚といえる成果であり、この成果をもとに博士号を取得しました。そして1961年、プリンストン大の博士研究員として渡米し、オワンクラゲの研究に出会います。オワンクラゲの青色発光物質であるイクオリンの精製に挑戦し、その時に同時に精製できたのがGFPです。博士は約85万匹ものオワンクラゲを採集したといわれています。
 この展示室では、下村博士を生物発光研究へ導いた恩師との出会い、博士のオワンクラゲ研究への取り組み、信念などについて紹介しています。
 
 
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