歴史的化学論文大賞記念銘板及び野依良治名古屋大学特別教授胸像の除幕式を開催しました。

News

  • HOME
  • NEWS
  • お知らせ
  • 歴史的化学論文大賞記念銘板及び野依良治名古屋大学特別教授胸像の除幕式を開催しました。

2022.07.14

 令和4年7月2日に,名古屋大学野依記念物質科学研究館において,歴史的化学論文大賞記念銘板及び野依良治名古屋大学特別教授胸像の除幕式を開催しました。
 本賞は,化学分野において歴史的なブレークスルーをもたらした論文とその研究がなされた研究機関を顕彰するという,ノーベル賞とはまた趣を異にする大きな国際賞です。
 銘板には,野依良治特別教授(と高砂香料工業株式会社の芥川進博士)を筆頭著者とする米国化学会誌の1987年の論文「Ru–BINAP錯体触媒を用いるβ-ケトエステルの不斉水素化による光学活性なβ-ヒドロキシエステル合成」の第1ページが象徴的に印字されています。

2022-07-02_10-23-34-a.jpg

 斎藤進学際統合物質科学研究機構教授から,賞と胸像について説明の後,松尾清一東海国立大学機構長から,歴史的化学論文大賞の銘版をアジアの研究機関として初めて受け取ることができたことは,名古屋大学として大変名誉なことであるだけでなく,新進気鋭の研究者が日々研鑽して世界屈指の研究大学を目指している名古屋大学にとって大きな励みとなり,ここに,在校生や留学生,高校生や企業の方に科学研究の強い息吹を感じとっていただける場所ができたことは喜ばしい旨の祝辞がありました。

2022-07-02_10-36-52-a.jpg 続いて,前野悦輝米国化学会化学史部門(ACS-HIST)会員,松尾清一東海国立大学機構長,松村和彦高砂香料工業株式会社研究開発本部分子変換研究所長及び渡辺芳人自然科学研究機構分子科学研究所長による除幕を行いました。

2022-07-02_10-40-54-a.jpg2022-07-02_10-42-11-a.jpg 除幕式終了後,野依良治特別教授から,「受賞したことは,大変感激している。研究を育てた研究の場が表彰されたことはとても大きく,良い研究の場なくして良い研究はない。 後継者には良い研究の場を作るといった賞の精神を継いでいっていただきたい,若い人たちには自信を持っていただきたい」旨のご発言がありました。

2022-07-02_11-07-39-a.jpg除幕式の様子は,以下からご覧いただくことができます。

https://nuss.nagoya-u.ac.jp/s/c3nksXjnDHrbq2z

除幕式後の野依先生のお言葉は,以下からご覧いただくことができます。

https://nuss.nagoya-u.ac.jp/s/t2CwTQir4XH7N3M