2022年4月からの1専攻化に伴い理学専攻では、新しい5つの科目群
を設定しています。また、博士後期課程にも修了要件の単位が必要になります。
2022年4月以降は、新たに研究分野の枠を越えた各分野の最先端の研究内容を紹介する「理学概論」が開講されるほか、博士課程教育推進機構で実施されている研修との連携、企業へのインターンシップを単位化することで、キャリアパスを意識した授業の履修が可能になっている。

理学専攻の修了要件

 前期課程後期課程
1.大学院教養教育科目 6単位以上 8単位以上
2.国際教育科目
3.データサイエンス科目
4.分野横断科目
5.先端専門講義科目(通常講義) 4単位以上
6.先端専門講義科目(講究) 20単位
 合計 30単位以上 8単位以上

大学院教養教育科目群

理学専攻の大学院生に求められる共通的素養を養うとともに、新たにトランスファラブルスキル教育を実施する。名古屋大学はこれまでに指定国立大学構想の下、研究科の壁を超えた横断的教育システムを構築してきた。その内容と成果を土台とし、先見性、発想力、研究コミュニケーション力、挑戦心を磨くための講義を整備する。

国際教育科目群

国際舞台で活躍するために必要な国際性と、英語で自信を持って主張、交渉、議論できる語学力を育成し、世界へ踏み出す勇気に溢れる人材を育てる。そのため、大学院講義の英語化を促進し、英語での発表・討論を行う科目を拡充する。また、国際共同研究を単位化し、海外への学生派遣制度を整備する。

データサイエンス科目群

Society 5.0で求められるイノベーションで必要とされる、「膨大な情報」を読み解くためのデータ解析能力の育成を行う。

分野横断科目群

異分野に踏み出させるため、理学教育が伝統的に培ってきた堅牢で論理的思考に根ざした知識を幅広く習得させる。従来の指導教員に加えて、異なる専門性を持つ教員も指導に加わる副指導教員制度を導入し、横断的研究を行うための俯瞰力、融合フロンティアを拓く挑戦心を涵養する。

先端専門講義科目群

「知のプロフェッショナル」としての高度な専門能力の育成を行う。これにより、質の高い先端研究を実施するための深い専門性を持った人材を育成する。